エメラルド、アレキサンドライト、サファイアリング

エメラルド、その深いエメラルドグリーンに彩られた宝石は、古来から多くの人々を魅了してきました。そっと宝石を覗くと見える無数のインクルージョン、それを良しとするか悪とするかはあなた次第、そして鑑別次第……。世界三大宝石に数えられるエメラルド、ここでは鉱物としての特徴、買取相場、資産価値に重きを置きながら、その美しき宝石ヒストリーを検証していきます。

エメラルドジュエリー、指輪からパワーストーン!人気と価値を検証

緑色宝石の最たる例として挙げられ、その色合いからエメラルドグリーンが派生する位に私達の日常に息づき、そして資産価値を上げているのが何を隠そうエメラルドです。エメラルドの資産価値を測るには、特に「色」と「透明度」です。

ここではエメラルドの買取相場を図る為にも見逃せない、宝石としての性質、どんな要素が色と透明度に影響を与えるのか?その資産価値を見える化していきながら、エメラルドの宝石としての面白さをエピソードと共に紹介していきます。

あなたのお母さま、おばあ様から受け継いだ指輪にネックレス、タンスの肥やしになっている大粒エメラルドの指輪、もしかしたら大変な買取相場を持つ資産価値があるものかもしれませんよ?

エメラルドの特徴

ルビー、サファイア、エメラルド、これらの宝石はしばし世界三大宝石と呼ばれ愛されています。買取相場や資産価値を把握する上でも覚えておきたい知識として、アクアマリンやヘリオドール、モルガナイト、ゴシェナイト、そして昨今人気と資産価値を急上昇させているレッドベリルはエメラルドの仲間ということです。

???と思われる方もいると思いますが、つまりこれらの宝石は全て「ベリル(Beryl)」と呼ばれる鉱物種に属しており、それぞれの色、特色から複数の宝石に細分化できると考えればわかりやすいですね。

少し踏み込んでお話するとエメラルドを含むベリルは六方晶系という結晶系に属し、ガラス光沢のある宝石です。なおエメラルドカットというカットがありますが、これは六角形のエメラルド原石の物理的特徴を上手く石取りした、長方形のカット方法であり、資産価値の有無に限らず様々な宝石のカットに応用されています。

なおエメラルドは、それなりに硬度が高い宝石として知られています。ダイヤモンドの硬さを10とすると、エメラルドの場合は7.5~8の硬度を示しますが、非常に多くのクラック、内包物を含有する為、数字としての硬さよりも脆い性質があることは買取相場にも影響を及ぼします。

なお一方向に対しての割れやすさを表わす劈開性に関しては弱い、つまり割れやすいということも頭の片隅に覚えておきましょう。これらの基本知識はエメラルドの価値や買取相場を判断する上でも重要なキーポイントになっていきます。

産出場所

宝石の買取相場に影響を及ぼす要素は後述しますが、資産価値があるエメラルドか否かを判断するには産出場所も抑えなければいけません。エメラルドは主にコロンビア、ブラジル、パキスタン、ロシア、マダガスカルにザンビアなど様々な国で産出されます。

買取相場をきちんと把握でき、その資産価値を区別できるプロは小さな色合いの相違、インクルージョンの特徴を鑑別してその価値判断を考慮しているのです。特にその審美性、歴史を加味しても資産価値が高いのがコロンビア産エメラルドであり、柔らかなエメラルドグリーン色を呈し、最高峰の色合いの石は「Gota de Aceite」と呼ばれています。(スペイン語で一滴の油という意味です。)

エメラルドにまつわる伝承、面白エピソードその真偽まとめ

5月の誕生石として愛されるエメラルド。指輪やピアス、ネックレスなどエメラルドジュエリーは普遍的人気を誇り、「幸福」、「希望」といったポジティブな石言葉を持っています。

古くから資産価値が高く、旧約聖書の中にもモーゼの胸当てにエメラルドがはめ込まれている、そんな記述がある古い伝説に彩られた宝石でもあります。ここでは指輪などのジュエリー枠を追い越し、好奇心の扉を刺激するエメラルドの面白エピソード、伝説を紹介していくのでリラックスしてお読みください。

エジプトに存在したエメラルド鉱山

ないものねだりをすることを、「インクルージョンのないエメラルドを望むようなものだ。」といいますが、ないものねだりの末に最高級のエメラルドを手にした女性がいました。そうそれは世界三大美女、鼻があと少しだけ低ければ絶世の美女だったと余計な逸話が伝わるエジプト女王クレオパトラです。

プトレマイオス朝のエジプトには既に美しいエメラルドが存在しており、かのクレオパトラはエメラルド鉱山を所有していました。現在では枯渇していますが、指輪や首飾りなどへ加工される品質のエメラルドは紀元前500年には既にあったのだと伝わります。

ただし品質はあまり良くなく色合いが黄色を帯びていたり、資産価値が高くない透明度のものが多かったそうですが……。クレオパトラは指輪等のジュエリーでは飽き足らず、それらを挽いて粉にして化粧のおしろいとして使ったという伝説があります。しばし真珠を粉にしたクリームなどが販売されていますが、もしかしたら鉱物由来の化粧品のパイオニアがクレオパトラだったのかもしれません。でもやっぱり、現代のエメラルドはお化粧品には向かず指輪にネックレスの宝飾品の方が好まれます。笑。

皇帝ネロの眼鏡はエメラルド製?

エメラルドは買取相場や資産価値で大きな振り幅を見せる宝石ですが、実はその価値だけでなく、薬効についてもかなり詳細に伝わっています。特に目に関する伝承が多く、蛇を盲目にする、眺めると視力が回復するなどです。原石を加工したり、指輪などにセットする際に職人たちは、エメラルドをそっと見つめて目の疲れを癒したそうです。

そして近眼であったネロはエメラルドを指輪ではなく眼鏡として利用したという伝説があります。つまりはレンズの一種としてエメラルドを研磨し利用したということですね。その効果は分かりかねますが、実際エメラルドと同じ六方晶系のカルサイトがプリズムとして利用されたので、説得力はあると考えていいかもしれませんね。

エメラルドの資産的価値と品質価値が決まる要素とは?

エメラルドは買取相場が高価な資産価値がある宝石と思われますが、原石、ルース、指輪などのジュエリー加工されたものの中には、買取相場であまり値段が付かない色の宝石、または人工宝石なども多くあります。

ここではエメラルドの資産価値、品質を図る材料を解説していくのでこちらも参照にしてくださいね。

エメラルドの色

手持ちの指輪を見てみてください。同じエメラルドだとしても、それぞれが固有の命を持つようにそれは多彩な色のグラデーションにクラック、インクルージョンを含んでいるはずです。エメラルドは黄緑~濃い緑が特徴的な宝石ですが、特に資産価値が高い色のエメラルドは、純粋な緑~青緑色を呈します。

エメラルドの色を決める発色要因は、その宝石を構成する主要元素ではない元素が不純物として混入することで緑色を呈するようになります。通常エメラルドの緑色はクロム、バナジウム由来ですが、黄色味が強かったり色素の薄い緑色のベリルはエメラルドではなく、グリーンベリルと鑑別されます。このグリーンベリルは鉄由来の発色要因を持ち、買取相場もグッと下がるので注意が必要です。

エメラルドのインクルージョンについて

エメラルドの色とリンクするのがその透明度です。宝石の純度を図る指標になるのがインクルージョンの存在です。エメラルドは非常にインクルージョンが多い宝石として知られ、宝石の中に庭園を覗くと形容されることがよくあり、その内包物はしばしフランス語のジャルディンと表現されます。(ジャルディンは庭園という意味です。)

エメラルドに見える庭園の花々を楽しめる寛大さ、遊び心は買取相場では肯定的に考慮されず、基本的にその透明度、人為処理の度合いによって資産価値が決定されてしまいます。

因みエメラルドの成長の際に不純物が混ざると、スター効果を思わせる放射状の模様を呈するようになる場合があります。これをトラピッチュエメラルドと呼び、そのレアさがゆえ非常に高い資産価値がある石として有名です。これは指輪などへの加工ではなく、ルース観賞用として高く評価されています。

エメラルドの人為処理

市場に出回るエメラルドはどんな指輪、ピアスなどに加工されても、例えそれが指輪にセットされないルースとしての形であっても、内部の傷やインクルージョンを目立たなくする含浸処理が施されるのが常。

よく使われるのがシダーウッドオイル、エポキシ樹脂などエメラルドの屈折率に大きく影響を及ぼさない含浸剤を染み込ませています。無処理の透明度が高いエメラルドの資産価値は非常に高く買取相場もそれに準じたものになりますが、流通している多くが軽度~重度の処理がなされていると考えていいでしょう。

模造石と合成石ではないか?

エメラルドの宝石としての物理的性質、化学的性質を同一に持つ合成エメラルドも存在しています。資産価値はほぼゼロですが、チャザム、ギルソン、そして水熱法による合成エメラルドは各々の鑑別ポイントこそ持つものの、透明度、色ムラのない美しさで人気を博しました。

特に日本のKyoceraによるクレサンベール、ロシアの水熱法エメラルドは非常に美しいお手本のような色と透明度を持ち、指輪などのジュエリーに加工されています。

なおガラスやヒビを人為的にいれたクォーツ、複数の宝石を張り合わせてエメラルド色を装った模造石も多く流通しており、買取相場では0円価値にしかならない粗悪品も増えてきています。

資産価値、買取相場が高くなるその他の要素

エメラルドの主な資産価値品質を計る要素は上記の色、透明度、含浸処理の程度が主ですが、勿論重量のカラットにカットも買取相場では重要視されています。エメラルドは脆さがゆえにエメラルドカット、または内包物やカラーに準じてカボションカットに研磨される場合がほとんど。

いかに指輪などのジュエリー映えする色、透明度を確立できるカットができているのか、そして存在感のあるカラットなのか?研磨職人の腕の見せ所が、つまり直接的に資産価値に繋がります。なおエメラルドで1.5カラットを超えるものは少なく、買取相場も高くなります。

エメラルド買取相場はどれくらい?

エメラルドの買取相場はいくらなのかについては、ルースなのか指輪やネックレスなど地銀にセットされているのか、またはブランドジュエリーなのかによっても異なります。例えばエメラルドの指輪一つでも、宝石の品質、地銀種類、純度、売るタイミング、そして作家物、ブランド物なのか?はたまたその指輪が持つ経歴や過去の持ち主なども買取相場では考慮されるので、価値の明言はできません。

基本地銀に傷が付いていても、デザインが古くても買取相場には大きな影響はありませんが、ノンオイルまたは軽度の含浸処理、大粒カラットで透明度が高いもの、またGIAなどの鑑別所が付随する場合は値段が高くなります。

数万から数十万までエメラルドの買取相場は開きますが、ダイヤモンドやコランダム(サファイア、ルビー)、パライバトルマリンなどの人気宝石と同様に、エメラルドは好んで買取される傾向があるので他の半貴石の宝石よりは買取相場は高いといえます。

指輪を含む日本のジュエリーは品質の割に割安と海外では好評で、インドや中国だけでなく欧米でも日本の中古ジュエリーマーケットは注目を浴びているので、タンスの肥やしになっている指輪やネックレスに思わぬ買取相場の値段が付くこともあるかも?

まとめ

今回は不動の人気を誇るエメラルドの鉱物としての特徴、エピソード、買取相場に左右する品質基準についてお話してきました。

買取相場ではその透明度や色合い、クラック、インクルージョンの多さが特に重要視されます。そして今回説明したように合成エメラルドや模造宝石の類も増えているので、適正な資産価値を測る為にもGIA、FGAなど宝石鑑定のプロがいるお店でルースなり指輪などの買取相場を相談すること。また病院と同じくセカンドオピニオンではありませんが、複数の宝飾店をハシゴして買取相場の値段比較をすることも大切になってくることも忘れてはなりません。

オージュ地図

オージュへのルート

JR東日本の藤沢駅北口改札を出てすぐ左のルミネ2Fを通り抜けて、さいか屋方面にでましたら、ファミリーマートやマクドナルドがあるほうに降りていただき、商店街の通りを歩いていくとダイエー、ブックオフが見えてきます。そこからさらに歩いていただくとラーメン花月の看板が見えます。その看板手前のマンションの1Fになります。少し奥まっているので通り過ぎないよう左を意識して見てください。

車でお越しのお客様

当店専用の駐車場が無いためお近くのコインパーキングに駐車をお願い致します。

店舗情報

店舗名「オージュ」

法人名:株式会社 湘南 i (ショウナンアイ)

〒251-0052

神奈川県藤沢市藤沢968-1-102

電話番号:0466-29-8288

営業時間:10:30-18:00 定休日:水・日・祝