マスク文化の日本であっても、奇抜なマスクジュエリーにドキッとすることがあります。未曽有の事態に陥った昨今、世界のあちらこちらでマスク着用が義務づけられていますが、流行に敏感な女性たちは徐々にマスクをお洒落ツールに変換していきました。
さて今回のコラムでは一歩も二歩の先を行く、多様性を見せつけているマスク事情。あっと驚くジュエリーマスクの存在、果たしてこれってあり?
感染予防プラスダイヤモンド?高級ジュエリーマスクの注目度が急上昇
新しいファッション-ジュエリーマスク
着用するのが当たり前、風邪を引いていなくともマスクをすると安心する。新型コロナウイルス感染予防以前からマスクが日常生活に根付いていた日本ですが、ここにきて様々なタイプのマスクが登場しモードを牽引しています。
マスクが映えるイヤリング、ピアスだけでなく、マスクの紐部分に着用するマスクアクセサリーはだいぶ浸透していますが、今回ご紹介するのはマスクそのものが宝飾品として機能するジュエリーマスク。お気に入りの口元を飾るジュエリーマスク、あなたも楽しんでみませんか?
インパクト重視!高級ラインはダイヤモンドマスク
値段が1億オーバーの超高級マスク!?
もはや100均、街のドラッグストアで購入する不織布マスクの時代は過ぎ去ったのかもしれません。マスクは新型コロナウイルス感染、花粉症に風邪予防だけでなく、一つの宝飾品としても有能なお洒落アイテム。
多くの宝飾メーカー、ブランドが日常必需品のマスクに着目し、ジュエリーとしてのマスク開発に余念がないそんな面白おかしい状況が続きますが、ここでは斜め上を行く最高級のジュエリーマスクをご紹介していきます。
世界で一番高級なダイヤモンドマスクとは?
「こんなのあり?」と思わず問いただしたくなるマスクがあります。それがダイヤモンドとブラックダイヤモンドをこれでもかと散りばめたジュエリーマスクのこと。多くのメディアで紹介され、マスクの宝飾性の高さをこれでもかと示したダイヤモンドマスクはイスラエルをベースに活動するYvelによって制作されました。こちらのメーカーは主にラグジュアリー&エクスクルージブなジュエリーを主に制作しており、主要な作品はバロックパールを使ったジュエリーだそうです。
そんなYvelが制作したのがダイヤモンド3608個、計210カラット、18金250gを利用した世界で一番高級なマスク。お値段は驚きの1.5 Millon $……、日本円に概算すると1億6千万超という高級メゾンも驚きのハイジュエリーならぬハイマスク。豪華な億ションを湾岸エリアに購入できそうな値段で、こちらのジュエリーマスクが手に入ります。
さてその気になるルックスは、マスクと言うより毒ガス用防護マスクのような本格的なスタイル。ペイズリー柄をダイヤモンドで描いており、マスクはパーツごとに分かれ、しっかりと布マスク部分を交換して使用できる仕様になっています。勿論消毒可能なサニタイザー付きです。
世界で一番高級なマスク制作のプロジェクトにはYvel付属のエルサレム郊外にあるジュエリー制作学校の生徒、トップのダイヤモンドセッターを3か月雇用して行われたそう。Yvelというジュエリーメーカーはエチオピアを中心とした移民支援活動にも積極的で、このマスク制作時だけでなく、彼の工房には随時23カ国の移民が働いているそうです。今後はもう少しプチプラプライスの手に取りやすいラインのジュエリーマスク開発を期待したいところ。
続くダイヤモンドマスクの追随
流石にこの値段はちょっと……、という方も多いと思いますが、もっとお値打ちのジュエリーマスクWITHダイヤモンドも登場しています。高級ラインのカスタムジュエリー制作で名を馳せている Jacob & Co発のダイヤモンドマスクは、Yvel同様に3000以上のホワイトダイヤモンドを計73.27カラット利用し、こちらは250000$と小さな一軒家が変えるプライスでダイヤモンドマスクを購入可能。
こちらはよりシンプルで不織布マスクのダイヤモンドバージョンと捉えても差し支えのないデザイン性が高いタイプです。それでもダイヤモンドのギラギラ感に七色に輝く強いファイヤーは眩しく映り、果たしてどんなシーンで着用するのか迷ってしまいます。ちょっとした舞踏会、大使館主催のパーティーなどにブラッタイ、ブランドドレスを着用し出席がある方には需要があるのかもしれませんね。
どちらにしてもダイヤモンドによるジュエリーマスクは新型コロナウイルスによってふさぎ込んだ毎日に活力を与え、変わらぬ日常を忘れさせてくれるアイテムになりうることでしょう。しかしながら日本で人気が出るかは未知数です……。
日常生活で利用するならパール、ラインストーンジュエリーマスクが人気
日本という土壌ではこれ見よがしな派手さを持つダイヤモンドマスクは、あまり流行らないかもしれません。しかしながら特に若い女性には新しいマスク文化が生まれており、お仕事や学校以外にもデートなどを華やかに彩れるとジュエリーマスクは人気を博しています。
ラインストーン、ジュエリーカバーマスクが人気
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これらは前述で紹介した本物のダイヤモンドマスクと同様に、マスクカバーとして利用するのが常。不織布マスクの上に重ねて使うタイプなので、使い捨てマスクになれた日本人でも安心度高めに利用ができます。
ラインストーンは希少な貴石、半貴石ではないので消毒や紛失にもナーバスにならないで済むのも嬉しいですね。なおこれらのラインストーンによるジュエリーマスクは、口元のアクセントになるデザイン力がある為、新型コロナウイルス感染予防、花粉症、風邪予防以外にも、それ単体で着用してもOK。
気になる価格帯は1000円を切るものも多く、高額なものでも10000円には届かないのでコスパの面でも優秀です。
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しかしながら縫込みタイプではなくパールとパールを繋ぎあわせる形で、もはやマスク全面がパール!というゴージャスなパールジュエリーマスクも登場。日本を始め欧米でもちらりほらりとこのタイプのマスクカバーが登場し始めています。
勿論隙間があちらこちらにあり通気性こそいいものの、そもそも感染予防には全く貢献しないファッションアイテムなので、使い捨てマスクを合わせて利用しなければなりません。日本では本物の真珠を利用した本物志向、デザイン性、資産性でも評価できるパールジュエリーマスクも登場しているので、誕生石がパールの方、宝飾品を資産にしたい方にはピッタリかもしれませんね!
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マスクがファッションとして利用されるようになった背景には、ジュエリーデザイナーの挑戦、停滞する宝飾業界の立て直しだけでなく、セレブリティーの敏感なファッションセンスにもたどり着きます。フェイスマスクにフェイスシールド、口元、顔面を保護するツールを宝飾品としてみなすことは、もはや来るべくして訪れた予期されたものだったのかもしれませんね。
今後もマスクが必要な時期が当分続くと思われますが、マスクアクセサリーと同様にマスクカバーとしてのジュエリーマスクの需要は今年も流行を見せるはずです。現在はラインストーン、パールやキュービックジルコニアなどがメインですが、メンズ商品や比較的手に取りやすい価格帯の半貴石や人工宝石がジュエリーマスクに登場するのも時間の問題かもしれません。
その日の気分や指先、首元のジュエリーに合わせてジュエリーマスクをチョイスする。ちょっとユニークな口元のお洒落は、きっとインスタ映えの面にも寄与することでしょう。