人生には分岐点というものがありますが、その中でも特に大きなウェートを占めているのが結婚ではないでしょうか?男性にとっては婚約指輪に結婚指輪の購入が重なり、ハッピーエンディングを迎える頃には財布は若干ブルー……。

でもちょっと待って、改めて考えてみるとなぜ婚約指輪は女性だけに贈るものなのでしょうか?今回は男性も楽しみたい、そんなメンズエンゲージメントリングという可能性について考察していきたいと思います。

欧米で流行の兆し!メンズエンゲージリングの在り方

婚約指輪改めエンゲージメントリング、結婚を誓い合った女性の左薬指に輝くあのダイヤモンドリングの事ですね。基本的に婚約指輪は男性から女性に贈ることがほとんどですが、通常男性は女性から婚約指輪を渡されることはありません。

しかしこれらの伝統はルールがあってないようなものであり、昨今は男性でも様々なアプローチで婚約指輪を楽しむ方も増えているのです。

ここではまず男性用婚約指輪のニーズとその人気について解説していきたいと思います。

なぜ今男性用婚約指輪が人気なのか?

装身具としての婚約指輪、正直この観点から見ると日本の男性にとって、メンズエンゲージメントリングに大きな需要はありません。元々ジュエリーは女性のものであるという概念が抜けきれず、結婚指輪も形式上に交換するけれど、仕事の関係からも指先にはリングを付けないという方がほとんど。

しかし海外に視線を向けると、男性であっても結婚指輪に飽きたらず婚約指輪を楽しんでいる男性は少なくありません。現在は海外の多くの国で同性婚が合法化され、多くのファッショナブルな男性・女性カップルが両者で婚約指輪を楽しみ始めていること。そしてハリウッドで活躍する男性スターの婚約指輪がクローズアップされることで、男性用の婚約指輪が徐々に大衆化してきたと思われます。

勿論男性自身の美的感覚が女性により近くなり、女性の為のジュエリーから男性でも楽しめるジュエリーが増えてきたことや、そのニーズに応える為のブランド、作家のジュエリー作品が増えてきたことも、男性用婚約指輪人気に火をつけた理由です。

日本では欧米志向の文化が当たり前に浸透していますが、保守的な社会と価値観、家族の在り方が一方通行で進まない、このような独特の島国根性がメンズエンゲージメントリングという可能性の幅を少なくしているのでしょう。

男性用婚約指輪のアプローチと購入方法について

欧米では愛の選択肢が広いこともあり、男性が婚約指輪を楽しむ層が増え続け、一説には5~10%もの男性が婚約指輪を購入したというデータもあるくらい。

なぜ女性が婚約指輪を身に着けて、男性は身に着けないのか、装飾文化の歴史からは女性との従属関係を示すツールとして機能してきたものの、男女平等が当たり前の現代では女性の為の婚約指輪はいささか時代錯誤なのかもしれませんね。

基本的に男性が選ぶ婚約指輪は、存在感たっぷりのソリティアダイヤモンドリングではなく、シグネットリング、木やレアメタルなどをフィーチャーしたデザインリング、シンプルなバンドにダイヤやサファイアなどをセットしたものなど様々。

男性の美的センスや好みが反映されたリングを好んで選んでいるようです。しかしここで気になるのが、誰が購入すべきか?という問題です。

コレばかりは正解こそありませんが、お互いに婚約指輪を購入し合い贈る方が多いようですが、中には自分の婚約指輪もポケットマネーで購入するという方も少なくありません。

男性の為の婚約指輪は比較的そのコンセプト自体が新しいものなので、日本国内ではピンとくるデザインが見当たらなかったり、男性が婚約指輪を付けること自体に疑問を呈する店舗スタッフも残念ながら存在するのも事実。

男性用エンゲージメントリングは、特に同性結婚が盛んな北米や婚約指輪を男性が身に着ける文化が根付いている南米、または西欧諸国のブランド、作家が強みにしている分野であるので、気になる方はそれらの国々のリングを検討してみてください。

どうしても自分に合うリングが見つからなかった場合は、仕事環境に影響されない腕時計やカフスリング、ネクタイピンなどを代わりに選ぶのも素敵です。また上質なダイヤモンドや自分の誕生石のルースをチョイスし、それを結婚指輪の内側にセッティングするなどもナイスアイデアかもしれませんね!

あの有名ブランドからデザイナーリングまで!人気男性用婚約指輪はコレだ

男性用婚約指輪には様々なアプローチ方法がありますが、ここではスタンダードで人気を集めるリングとしての選択肢をいくつか紹介していきたいと思います。

De Beers

合成ダイヤモンドを使用したライン、Light Boxを発表して話題を呼んだDe Beers。合成ダイヤモンド自体もライト層に人気を博していますが、De Beersと言えばやはり天然ダイヤモンド。

男性の婚約指輪に特化した商品ラインナップが充実しているわけではありませんが、メンズダイヤモンドジュエリーはカフスリングに加え、付ける男性を選ばないスタイリッシュなダイヤモンドリングがズラリ。

特にラフカットダイヤモンドをセットしたTalisman You&Me 、または細いバンドに極小ダイヤモンドをセットしたTalisman Azuelaなどは特に人気高し!

なお、気になるプライスも比較的手の届きやすい10~20万円で購入できるので、2本エンゲージメントリングを購入する場合も、お財布を圧迫しすぎることはないので安心ですね。

ダイヤモンドを男性でも楽しみたい、だけどギラギラのエンゲージメントリングはちょっと……、という方にはぜひDe Beersのリングをおすすめいたします。

David Yurman

ドクロモチーフ、聖母マリアを象徴するサファイアのStirrup Ringにインタリオリング……。ダイヤモンドだけが婚約指輪のモチーフになるとは限らない、無限のデザインの可能性を感じさせるコレクションを誇るのがDavid Yurmanのメンズリング。

日本人の華奢な指には若干目立ちすぎるかなと思う方もいるかもしれませんが、チタニウムやブラックダイヤモンドをフィーチャーしたシンプルなバンドなども充実しているので、好みに合わせたデザインリングをチョイス可能です。

特に男性陣に人気が高いのはタイガーアイ、ブラックオニキス、ブラックダイヤモンドをセットしたシグネットリング。シグネットリングは欧米男性の薬指、小指に嵌められることが多く、センスの高さを物語るファッションアイテムとしても機能するはず!

男性の婚約指輪選びの楽しさを実感できる、それがDavid Yurmanのコレクションなんですね。

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Rony Tennenbaum

ジュエリーデザイナーは同性結婚、メンズエンゲージメントに力を入れた展開をしているところも少なくありません。その中でも他社の追随を許さないラインナップ、人気を誇るのがニューヨークのデザイナーRony Tennenbaum。

「Love is Love」、「Love has no Boundries」がテーマになっていることもあり、従来の婚約指輪にプラスして男性の力強さ、繊細さを共存させたようなユニセックスなデザインは特にゲイ男性の圧倒的な支持を集めています。

婚約指輪だけでなく結婚指輪、そしてアニバーサリーリングのコレクションも充実しているので、これから先に訪れる愛の分岐点において、お互いにリングを交換し合うなんていうのも素敵ですね!

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はメンズエンゲージメントリングの可能性について考えてみました。

日本人男性にとって婚約指輪は女性のものという固定概念が抜けきれない方もいるかもしれませんが、考えてみたら男性も女性と同様婚約に対する喜びを、指輪を通して実感することは理に適っていることなのかもしれません。

職場環境、お財布事情等苦慮する点はありますが、男性でもシックリ普段使いできるものも少なくないので、気になる方はぜひお相手方と相談の上メンズエンゲージメントリング購入を考えてみてはいかがでしょうか?