レジンアクセサリー、老いに若きを問わず世界で大人気のモードアイテム。光を当てて硬化させるという、歯科医も真っ青な新感覚アクセサリーです!ブラウン管でも積極的に取り上げられ、もはや社会現象になるくらい!今回はそんなレジンジュエリーの魅力と、かわいらしさの内面に隠されたデメリット・注意点についてお話ししたいと思います。

レジンジュエリーが女性に大人気の理由を考察してみよう

道行く女性達の首元、指元にハイ注目!「えっ、このジュエリーカワイイ!」思わず顔がほころんでしまいそうになるプチプラジュエリーが、今回の主人公レジンジュエリーです。ここでは何故にここまでレジンジュエリーが流行したのか、そんな「何で?」について考えてみたいと思います。
レジンジュエリーの制作風景

値段が安い!

個人的な話しですが、私はゴールドジュエリーが大好物です。そして多くの女性はプラチナのジュエリーに心を奪われてしまうことでしょう。メタルとしての市場価値、宝飾史の中で形成されてきたあるべき金属の美しさこそが、私達のジュエリーに対する美的感覚を構築しているのです。

シルバーはさておきゴールド、プラチナのジュエリーは万超えが当たり前なので、なかなか財布のひもは緩みません。

しかしレジンジュエリーの場合、高価な金属に宝石を使わずして、レジン樹脂プラスαの素材だけで制作出来るので、とにかくコストパフォーマンスは立派。天然ではアリエナイその幻想的かつ人工的なデザインと輝き、そんなアクセサリーが数百円、数千円で手に入る手軽さこそがレジンジュエリーの醍醐味であり人気の秘密なんです!

作り手の殆どが女心に精通した作家

レジンジュエリーもピンキリですが、特別な彫金技術がなくとも制作出来る気軽さが人気を集めています。暇を持て余せた主婦にOLが、隙間時間にチョコチョコッと作って、minnneなどに出品することで小金を稼ぐ、もはや副業として大人気なんですね。

レジン液にUVライトが若干値段が張る位で、レジンジュエリーの制作初期費用はとても経済的。そして流行に敏感、なおかつ可愛くて、キレイで自分が付けたい物という女性目線の物差しこそが、可愛いに弱い女性達のココロをドンピシャリと撃ち抜いている訳です。

また100均だけで全ての作成キットを揃えても、到底数百円には見えないクオリティ、オリジナリティーの高いアクセサリーが作れる点も人気の秘密と言えるでしょう。

レジンジュエリーはアクセサリー?それともジュエリー?

皆さんご存知の通りレジンとは透明なゼリー状の樹脂であり、決して天然宝石にはなりえません。勿論天然物と同じ化学組成を持った人工宝石でもなくて、敢えて区別をつけるなら無理やり天然宝石に似せた模造宝石というカテゴリーになるのでしょうか。

ジュエリーは高級で、アクセサリーは手ごろなお値段の装飾具、と言う感覚でしか考えたことがありませんが、両者にはれっきとした大きな違いがあります。その定義には若干のバラつきこそありますが、ジュエリーは金やプラチナなどの貴金属をベースにしたもの。アクセサリーは地金となる金属に制限がないもので、いわゆるコスチュームジュエリーとも形容されます。ただし金属が金でもプラチナでもなくとも、シャネルなどの高名なコスチュームジュエリーは決して安価ではありません。

主婦の片手間で作られたレジンアクサセリーの危うさ

可愛い!安い!だからこそ壊れるのを前提に楽しもう!これがレジンジュエリーを楽しむ女性に送る言葉であります。虫歯をレジンで詰めている方はもうお分かりだと思いますが、レジンの寿命は決して長くありません。

勿論毎日食物をかみ砕いて咀嚼する歯に利用されるレジンと、アクセサリー用途のレジンとでは耐久性も異なります。

一般的にレジンジュエリーで使われるレジンは、エポキシレジンとUVレジンに別れます。主剤と硬化剤を混ぜることで硬化させるのがエポキシレジンで、高い透明度が自慢で、レジン中に封入した花や金箔、標本などがとにかく映えるレジンです。

多くのレジンジュエリーで利用されているUVレジンは光によって硬化する性質し、エポキシ樹脂のように2液を混ぜ合わせる必要がないので、アクセサリー作家に人気のレジンとなっています。

昨今は小銭稼ぎ兼時間つぶしにレジンジュエリー制作に精を出す女性が後を絶ちません。周辺の100均で手に入るレジンに適当な花々や食べ物を封入し、それぞれのアイデアをもとに次々とオンリーワンアイテムを作り出しています。

レジン自体の性能こそ向上しているものの粗悪品の場合、耐久性だけでなく変色のしやすさや封入物の着色が落ちてくるなど、問題点も尽きません。中には無理やり細かいパーツをレジンで硬化させただけのも少なくなく、少しの衝撃でポロリと壊れてしまうことも。

自称レジン作家が溢れている昨今だからこそ、レジンジュエリーを購入する際には、制作・販売実績が長いこと、レビューがいいこと、そしてアフターケアに抜かりなく対処している作家さんから購入しましょう。

レジンアクセサリーを長持ちさせる方法について

レジンという硬化プラスチックを使用しているが故、熱や衝撃に弱く、変色などの劣化というデメリットはもはや永遠に消えないテーマ。

レジンアクセサリーの爆発的人気の高さと反比例するかのように知られていないのが、そのお手入れ方法についてです。使用されている金属や宝石によってもケア方法は異なるので、シルバークロスで適当にフキフキ、中性洗剤にドボンと入れて油を浮かすなんてのはもっての外!

この手のレジンアクセサリーは購入者のケアも勿論大切ですが、作成者が適した接着剤を利用しているか?内包物やレジンの種類によっても、劣化のスピードは随分異なります。一般的に100均で購入したような質のよろしくないレジンは容易に変色が起こりやすい傾向にあるようです。

こればかりはレジンの性質なのでどうにもなりませんが、レジンジュエリーは色合い、種類に限らず低温暗所に保管し、極力紫外線に当てないように心がけましょう。また40度近くになる真夏日には着用を避け、なるべく涼しい場所に保管してください。

基本的に揮発性物質での洗浄はNG、使用後は埃を優しく拭うように、乾いた布で軽く拭く程度に留めましょう。レジンの性質をよく理解し、その経年変化を楽しむ、そんな懐の深さも必要なのです。
フラワーモチーフのレジンジュエリー

レジンアクセサリーの購入はEtsyが一押し!?

可愛いを追求しすぎると、どこでアクセサリーを買うべきか?そこで行き止まりになってしまいます。ほぼインターネット一択のレジン業界ですが、果たして女ココロを射止めるレジンジュエリーはどこがおすすめなのかを考察してみたいと思います。

minnne、creemaもいいけれど……

今更ですがフリマアフリはあまりに飽和状態で、どこもかしこも似たり寄ったり。新規参入がしやすいレジンジュエリー業界だからこそ、minnne、creemaのようなハンドメイドアイテム定番のフリーマーケットは危険が伴います。

それではここで独断と偏見による両者の比較をしていきましょう。

①minnne

ヤフオクの延長線上に伸びたフリマアプリ。売りて側の出品手数料が一律でcreemaより安い10%なので、初めてのおつかい状態の新人さんも新規参入しやすいのが一番の特徴。作家数は42万人!そして彼らが放つ新進気鋭の作品たちは驚きの750万超え。

個人的な印象としては価格帯も手が出しやすく、安価がゆえの安心感を軸に購買層が広がっている感じです。全てのレジン作家に言えるわけではありませんが、やはりジュエリー制作のレベルにムラがある為、お買い物の際は値段だけでなくレビューを参考に購入するか否かを決めましょう。

②creema

突然パソコンの画面にcreemaの広告がどこからともなく出現することがあります。普通ならイラつく瞬間ではあるのですが、いつもこう思うのです。

「なんやコレ、可愛いやん!ちょっと気になるかも……!」と。

男の私ですら、こんな具合なので、可愛いに免疫がない女性にとっては、それは魅力的に映る商品が多いのだと思います。

creemaは2017年から大きな快進撃を続けており、KDDIなどから大きな出資のバックアップを受けながら、その規模を広げています。minnneが日本国内限定なのと異なり、creemaでは海外販売まで手を伸ばしているので、いわゆるレジン業界でちょっとばかし腕を鳴らした強者主婦が、海外市場開拓を狙うという野望もゆらりゆらりと見え隠れ。

creemaの作家人はminnneの1/3以下の約12万人、販売作品数は500万点と控えめなことからわかるように、creemaはよりクリエイター的志向の強い職人が多く、空き時間の暇つぶしというよりは、徹底的にレジンで勝負!的な気合の入った作家さんが多い印象があります。

私自身が両者を利用して比較した訳ではありませんが、やはりオリジナリティー、質をパッと見するとcreemaの方が値段は張れど、魅力的なレジンジュエリーが多いように感じました。

ワールドワイドのレジン作家ならではの豊富な種類

私も大好きでアメリカを中心に大フィーバーを呼んだのが、Etsyです。簡単に説明すると、minne 、creemaのワールドワイドバージョンと言えば分かりやすいですね。

レジンジュエリーはもとより、宝石のルース、ハイジュエリー、芸術品から誰が買うのか?なオカルトグッズに世界の工芸品まで購入可能!1000万近いアイテムがEtsy市場に溢れ、売り手は必ずしも職人である必要はなく、ディーラーから一般の人まで様々。

月の収入が100ドル台がもはや平均と言われるEtsyで稼いでいる売り手はごく一部ですが、やはりアメリカ発!と感心するくらい、アクセサリー一つをとっても素晴らしいの一言。Etsyのレジンジュエリーは特に人気のあるカテゴリーであり、インスタグラムやPintrestで商品の写真を共有し、そこから大ヒットに繋がるパターンもよく見られます。

例えばバラの花をレジン、茎をゴールドで、更にはトパーズやシトリンなどの輝石でアクセントをつけた髪飾りは約630ユーロ!

https://www.etsy.com/jp/listing/477269665/red-rose-hair-stick-hairpin-rezin?ga_order=price_desc&ga_search_type=all&ga_view_type=gallery&ga_search_query=resin%20jewelry&ref=sr_gallery-1-40

シルバーをベースに油彩絵具とレジンで作ったお守りペンダントトップは、約600ユーロ。

https://www.etsy.com/jp/listing/540203656/fear-less-talisman-necklace?ga_order=price_desc&ga_search_type=all&ga_view_type=gallery&ga_search_query=resin%20jewelry&ref=sr_gallery-2-5

レジンとまさかの木材、そしてチタニウムの共演が斬新なみずみずしいアクアマリン様リングは約560ユーロ。

https://www.etsy.com/jp/listing/531174924/unique-ring-koa-ring-titanium-wedding?ga_order=price_desc&ga_search_type=all&ga_view_type=gallery&ga_search_query=resin%20jewelry&ref=sr_gallery-2-21

日本のレジンジュエリー市場はどちらかというと、100均でキットを揃えて、無理のない範囲で気軽に作れるレジンジュエリーがメイン。しかし海の向こうのレジン作家は、様々な貴金属、これをあえてジュエリーの材質として利用するのか?と感心する位、想像力豊かな本格派の作家人が少なくありません。

それぞれの好み、予算によって、これらのサイトを上手に活用しながら、モノカラーな毎日を自分色に彩りながらレジンジュエリーを楽しんでしまいましょ!

まとめ

今回は新素材レジンで作るジュエリーに焦点を当ててみました。レジンジュエリー作家のアイデア、想像力次第でハイジュエリーにも勝る幻想的な存在感を演出できるのは、まさにレジンの強み!

レジンという性質がゆえの保管方法の難しさはありますが、デイリーユースでも夜の煌めきを楽しむナイトジュエリーにもピッタリなレジンジュエリー、あなたも素敵なレジンの魅力に浸ってプチプラレジン女子を謳歌してみてはいかがでしょうか?