モダンにアンティークジュエリーに埋もれ、いまいち存在感が薄いのがヴィンテージジュエリー。しかしヴィンテージ物にはどこか懐かしい雰囲気溢れるデザインが多く、世代を越えて楽しめるのが魅力です。今回はそんなヴィンテージジュエリーがサラッと楽しめる女性になれる、いいやなりたい!そんなコラムをお届けしたいと思います。

ヴィンテージジュエリーって何だっけ?アンティークとの違いについて

ヴィンテージは将来アンティークになり得るジュエリー

古き良き時代のジュエリーと言えば、やはりアンティークジュエリーが代名詞のように浮かんできます。無理やり定義付けるとしたら、ア1ンティークは製造されてから100年以上経ったジュエリーのこと。どんなに年代を遡っても、最高で1910~1930年代のアールデコ時代のジュエリーが、ギリギリアンティークジュエリーと呼べる境界線になってきます。

ヴィンテージジュエリーの定義ですが、こちらは製造されて100年を満たないものを指します。尚且つ製造されてから20年以上を経たジュエリーのです。年代で言うと1940年代~1980年代に作られたジュエリーを、大きな括りでヴィンテージジュエリーと呼んでいます。

ヴィンテージジュエリーの特徴

つまりそこまで年代は古くないけれど、将来私達がおじいさん、おばあさんになる時代には、十分アンティークジュエリーになり得るのがヴィンテージジュエリーと言うことです。

ヴィンテージジュエリーにもその年代や製造された国で、その特徴も大きく異なります。例えばアメリカではザックリとしたデザインの大ぶりなジュエリーに、大きなイミテーションの宝石を嵌めこんだタイプがよく見られますね。これをコスチュームジュエリーと呼び、ヴィンテージジュエリーの中でもコレクターが多いアイテムとして知られています。

いわゆる年代物と形容出来るヴィンテージジュエリーですが、値段の幅も小さく、あまりジュエリーにお金をかけられない!そんな方にも十分楽しめる経済性も1つの特徴です。ただし豪奢なダイヤ等を使ったジュエリーや、ハイブランドのサインドピースなどはやはり高嶺の花ですが……

これらのヴィンテージジュエリーはそれぞれの時代の著名人や女優にも愛され、オークション等ではその付加価値により、大変なプライスで落札されることも少なくありません。

ヴィンテージジュエリーを貴女に勧める理由とは?

一点物も多く、デザインの幅が豊富

昨今アンティークジュエリーの数は目に見えて減ってしまい、自分の好きなスタイルのジュエリーを発掘するのが難しくなってきました。オークション等では、そこまで価値がないであろうジュエリーにもウナギ登りで価格が上昇し、買付けするのも難しくなっています。

その反面、時代が若干新しいヴィンテージジュエリーはまだまだ数が多く、お気に入りジュエリーを見つけることも決して難しくはありません。(それなりに数を残しつつも、着用可能なコンディションで残っている物は意外と少ないものですが)その為、鋳造物の大量生産が可能なモダンジュエリーと異なったオリジナリティーを感じながら、飽きのこないデザインを楽しめるのが最大の特徴と言えるでしょう。

一流ブランドのアイテムが多い

しばし私達がジュエリーを選ぶ上で重要視するのが、ブランドであるか否か。ブランド=質、デザインがいい!とは言い切れませんが、長い歴史と名声を育んだブランド力は、ジュエリーの値打ちを上げるキーになっていきます。

ヴィンテージジュエリーの人気が高い1つの理由として、淑女にとっても大変人気の高い有名ブランドのアイテムが多い点が挙げられます。ジュエリーとは宝石の価値、金の重さにモードに合っているか?だけで決まるのではなく、自分自身そして装いにどれだけマッチするか?これが某有名デザイナーが口にした名言であり、ジュエリーの定義付けだと思います。

特に有名所ではクリスチャン・ディオールやシャネルのヴィンテージジュエリーは、コレクター以外にも眉唾物の一品として高い人気を誇っています。自分自身のスタイルにあったブランドジュエリーで、シックで遊び心溢れるチョイスを現代のモードに取り入れる、これって究極のオシャレじゃないでしょうか?

値段がアンティークジュエリーに比べて遥かに安い

ヴィンテージ物でも、特にコスチュームジュエリーと呼ばれるイミテーションゴールドにラインストーンなどを利用したジュエリーは、数万円で購入が可能です。

どんなご婦人が付けたのかしら?としばし空想を馳せながら、一点物のジュエリーを身につける幸せ。そしてブランド物なのにこんなに安いの?と驚きのプライスは、モダンジュエリーを購入するのがばかばかしくなってしまう程。ヴィンテージなんて所詮中古でしょ!と思う前に、一度その輝き、デザインとセンスに酔いしれてみるのもいいかもしれませんね。

ヴィンテージジュエリーってどこで購入するの?

ネットオークション

クリスティーズにサザビーズへの入札に銀行照会が必要と言われた時代が懐かしい。今は有料ネットカタログを買わずして、ネットオークションに簡単に参入出来る時代です。

特にebayは世界のお宝発掘工場と言われるように、ジュエリーのラインも大変豊富です。ローマ時代の物からヴィンテージ、モダンものまで、世界のコレクターから仕入れ価格で購入可能!ただし古い時代の物共通に言えるのですが、ヴィンテージ物でも特にブランド物になると、粗悪な贋作が通常の1/2~1/3の値段で売られることがあるので、あまりに価格が安い場合は要注意!

ebayやヤフーオークションもそうですが、まずは評価がPositiveな出品者から購入しましょう。しかしディーラー側も本物のヴィンテージジュエリーに、贋作をシレッと混ぜて出品するケースが多いので、ジュエリーに疎い方はオークションでの購入はおすすめ出来ません。

参考リンク https://www.ebay.co.jp/

個人ネットショップ

ヴィンテージジュエリーと言えど立派な宝飾品です。本当にいいものを安心して購入するには、きちんとした鑑識眼を持ったジュエラーから購入するのがベストなのは言うまでもありません。しかしより経済性を重視したい場合は、個人経営のネットショップを活用しましょう。

特にビンテージジュエリーの人気が高いアメリカやフランスでは、現地在住日本人がネットショップでヴィンテージジュエリーを販売しています。現地価格プラスαで購入出来るお得感があるので、気になる方は下記のようなネットショップを検討するといいでしょう。

参考リンク http://chirolvintage.com/

 

      http://himawariny.com/

      https://rm-boutique.com/

これはオススメ!周りと差が付くヴィンテージジュエリー3選

ケネス・ジェイ・レーン

ヴィンテージジュエリーの中でも、ケネス・ジェイ・レーンのジュエリーは引っ張りだこの人気を誇ります。1963年創業と歴史はまだまだ浅く、ヴィンテージの数は決して多くありません。ユニークなデザインをベースに、イミテーションジュエリーやガラスを散りばめたそのジュエリーは、一種独特な存在感を示します。

海洋生物、動植物を題材にしたジュエリーは、セレブリティーや故ダイアナ妃などにも愛された、ちょっぴり豪華なジュエリーとなっています。

参考リンク https://www.kennethjaylane.com/

ミリアム・ハスケル

コスチュームジュエリーの本場アメリカでも、根強い人気を誇るのがミリアム・ハスケル。シュールレアリスムと言いますか、とにかく色彩豊かでざっくばらん、そして大胆なデザインが印象のジュエラーです。

ニューヨークと言う世界のモード発信地から紡がれた彼女のジュエリーは、全て手作業でパーツを繋いだハンドメイド。1924年創業という老舗ブランドで、宝石の価値に重点を置かず、人間の発想力をフルに生かしたジュエリーの数々はシーンを選ばす大活躍!

普段は脇役だけどミリアム・ハスケルで主役を演じるのは、細部に渡るビーズ達。ハイジュエリーだとかヴィンテージジュエリーだとか、そんな狭義の枠を飛び越えた、まさに自己主張の強いジュエリーと言えるでしょう。

参考リンク https://www.miriamhaskell.com/

トリファリ

「あぁ、かわいらしいな……」女性なら誰もがそう頷いてしまう、まさにそんなデザインを産んだのが、これまたニューヨークの宝飾メーカートリファリです。そのゴールドメッキ術には定評があり、なかなかメッキが剥げないことでも有名で、アメリカでも1、2を争うコスチュームジュエリーを制作してきました。

特にペンギンやツバメ、フクロウ、またはプードルなどをモチーフにした、コロンと可愛いジュエリーは世代を問わず大人気。ヴィンテージ物ではかなりの高値がつくこともあり、コレクターが多いブランドとしても有名です。

煌めくゴールドメッキと天然宝石にも負けないラインストーンの輝きは、同業他社の追随を許さず、光り物が好きな女性には必見のジュエリーと言えるでしょう。

参考リンク https://www.collectorsweekly.com/costume-jewelry/trifari

まとめ

少し時代を遡るだけでも、今では到底考えられない奇抜なアイデア、デザインが楽しめるヴィンテージジュエリーは、毎日のオシャレに加えるスパイスのようなもの。

世界のファッションを牽引するセレブにソーシャライトにも根強い人気ですが、それは現代のモードにもコーディネートしやすい万能性に秘密があるのです。

ヴィンテージものに少し抵抗がある方も多いかもしれませんが、背伸びせずとも購入出来るプライスなので、ぜひ一度その懐かしいデザインに触れてみてはいかがでしょうか?