ドレスのような洋装でゴージャスにジュエリ-を着こなすのも素敵。でもやっぱり日本人、ちょっとしたパーティーでシックな和装で歩いてみたら……注目の的になること間違いなし!日本人らしさの象徴である着物は、海外でもその芸術的装いから大きな注目を浴びています。でも着物に合うジュエリー選びって難しいのよね……と思っている方は多いはず!今回は着物とあなたの魅力を大きく高めるジュエリー選びのコツについてお話ししたいと思います。

着物に合う宝石ってどんな種類?サンゴに真珠だけ?

着物って素敵です。毎日装うものではないからこそ、淑やかさと洗練された魅力を醸し出します。男性にとっての和装は甚平止まりな感は否めませんが、女性にとってはまさに勝負服!でも着物に似合うリングにネックレス……ジュエリーの選び方って意外と難しいんです。ここでは着物に負けない、だけど自己主張しすぎない宝石についてお話したいと思います。

五大宝石が合うと言うけれど……

着物にあう宝石として、しばし五大宝石が無難と言われています。ダイヤモンド、ルビー、エメラルドそしてサファイア……残りの1つは国々によって異なり、中華圏ではヒスイ、オーストラリアではオパール、日本では真珠が当てはまりますが、一般的にはアレキサンドライトを加えて五大宝石と呼びます。

さすが五大と言うだけあって宝石としての価値だけでなく、どこで身につけても恥ずかしくはない!はずですが、和装に必ずしもシックリくるかと言えばNOなんです。

各専門家や年代によって着物と合わせるジュエリーの意見も、個々人の好みや価値観に合わせてバラバラ。着物に合わせるには婚約・結婚指輪のみ!という方もいれば、ダイヤに真珠のリングで大きく存在感を出しなさい!またはべっ甲やトンボ玉を合わせて、古風な魅力を出すのがベスト!という方もいる位。その為必ずしも着物に合う宝石=五大宝石というルールは今や時代錯誤、それぞれの好みを活かしながらピンポイントで宝石にジュエリ-を選ぶ風潮が広がってきています。

着物を引き立たせる控えめな宝石選びが大切!

例えば真っ黒で金地の着物に、ギラギラと輝くルビーの指輪が似合うかと言うと……あくまで着物が主役であり、それ以上にジュエリーが目立ってしまえば、そのアンバランスさから和装の魅力が半減してしまいます。その為指、首元に耳元のオシャレには、控えめで派手さを抑えたジュエリー選びが大切になってくるのです。

フォーマルな場所では上記のような五大宝石などのジュエリーが重宝しますが、カジュアルな場ではアメジストやトパーズ、アクアマリンなどの貴石はイヤラシイ存在感がない為、着物着用の際にも違和感なく楽しめます。ただし大きなルースをあしらったリングなどは、極道の妻ばりのどっしり感といいますか存在感があるので、若い方には小さめな石がアクセントになっている!位のさりげないジュエリ-選びが無難です。

宝石それぞれの色合いやカラットだけでなく、そのデザインも着物に合わせるとその魅力が大幅UP!もあれば、チンチクリンなファッションと化してしまう場合もあるので十分注意しましょう!

着物とジュエリーの装いはTPOをわきまえること!

例えば友人のお葬式に、ショッキングピンクのスーツを来て参列したらどうなるでしょうか?それぞれのシーンに合わせた服装、ジュエリーを選ばなければ、非常識!またはセンスがない!と恥をかいてしまうことも少なくありません。着物とジュエリーの相性はいいもの、悪いもの、ハッキリ別れるからチョイスが難しいのです。ここでは遭遇するべくシーンに合わせた、ジュエリーの選び方について考察してみたいと思います。

結婚式

結婚式は成人式とは異なり、自由気ままにジュエリーを楽しむ場ではありません。基本結婚式の際のジュエリーは、ゴールドなどの光り物のアクセサリーはNG!またパールならいいんじゃない?と思われる方も多いと思いますが、結婚式の場では髪飾りやイヤリングとして小ぶりなパールを嗜む位に留めておきましょう。ただし黒真珠は門出を祝うには縁起が良くないので避けましょうね!

また珊瑚や翡翠などのアクセサリーも勿論OKです。そして気になるリングですが、こちらもダイヤの結婚指輪やパールの一粒リングでしたら問題はありません。結婚式のようなメデタイ場ではジュエリーも派手になりがちですが、シンプルで派手さを抑えたものが基本です。ただし二次会のような華やかな場では、ある程度派手なリングやネックレス等でジュエリ-を楽しむのもOK!

結婚式のような場では様々な年代の方が出席します。それぞれ世代もファッションの価値観も異なりますが、TPOとかけ離れたジュエリーを身につけると、居心地を悪くする場合もあるのでジュエリ-選びには慎重になりましょう。

ブラックフォーマルな場

個人を偲ぶ場であるお葬式では、もはや常識としてジュエリ-着用は抑えなければなりません。洋装ではパールのネックレスが定番ですが、しばしモーニングジュエリ-として有名なジェットやオニキス等のジュエリ-ならば着用しても問題ありません。しかし着物の場合は基本アクセサリーはNGなので、結婚指輪等も外して参列しましょう。

ぶらっとお出かけ

カジュアルに着物を楽しみたい!お買い物ついでにちょっとお散歩!そんな時には、あまりジュエリーに関してガチガチなルールを意識する必要はありません。普段使いの結婚指輪に、ちょっとしたアクセントの貴石ジュエリーをプラスするだけで、随分楽しく着物ファッションを楽しめちゃいます。

リングにピアス、ネックレス等それぞれに制限はありませんが、やはり着物という特殊な装いがゆえ、シンプルなものが似合う事実は無視出来ません。ただしぶら下がったタイプのピアスなどは着物栄えがしませんし、大きすぎる指輪はケバケバしい印象が拭えない点は覚えておきましょう。

お茶会・お花教室

お茶会やお花教室のような古来日本の伝統を学ぶ場では、宝石類のアクセサリーは極力慎みましょう。しばしこれらの場所では高価な茶具や陶器を使用する為、万が一のことを考えて指先のリング等も外すこと!ただしシンプルで小さな一粒大のピアスなどは許容範囲と言えるので、耳元の少しのオシャレを楽しむのもいいかもしれませんね!

和装ジュエリーを買うべきか?

最近は着物にピッタリの和装ジュエリ-のラインナップも増えています。楽天にアマゾンを覗いてみても、様々なデザインの和装ジュエリ-を購入出来ますが、果たして和装に特化したジュエリーは買いなのでしょうか?

注意!デザイン選びを間違えれば、チープ感満載!?

リング、ネックレス、ピアスにイヤリングだけがジュエリ-じゃありません。和の装いに似合うジュエリ-はコサージュ、かんざし、根付けに帯留めなど様々です。自宅にある宝石でも十分コーディネートも可能ですが、あえて和装ジュエリ-を買い揃える方も少なくありません。特に様々なペーストガラスを使用した帯留めや、カエルや和の唐草文様を施した帯留めは不動の人気を誇ります。カジュアルで可愛く帯をまとめられますが、これらのアイテムはやはり若い女性向き。一度世代を間違えば、不釣り合いなアクセサリーの人!という負の烙印を押されてしまうので、それぞれの年代に見合ったジュエリ-を身につけましょう。

こだわりの1品で、シックな着物姿をエレガントにまとめよう

普段使いしない着物だからこそ、特別なジュエリ-を身につけたい!そんな方には手元にあるブローチを帯留めにするアイテム、そしてオーダーメイドの和装ジュエリ-をオススメします。

手持ちのブローチを帯どめに変えるアイテムが凄い!

横にブローチピンがついているタイプのブローチは、簡単に帯留めとして利用出来る!そんな素晴らしいアイテムがあるんです。あなたのジュエリ-ボックスに眠ってるお気に入りのアンティークジュエリ-、祖母から受け継いだ大切な形見のブローチ等も、ブローチの針を通すだけで帯留めに大変身!

これならわざわざデザインが微妙な和装帯留めを、買う必要はありませんね!着物商品を扱う商店だけでなく、楽天などで数千円で購入出来るので是非トライしてみてください!この商品は着物好きの外国人にも大変喜ばれるアイテムなので、お土産やプレゼントにも好評かも!?

世界で1つだけ!和装オーダーメイドジュエリーのすすめ

ナンバーワンじゃなくても、オンリーワンのジュエリ-で着物と合わせられたら、とっても素敵です。コーディネートが難しいからこそ、着物着用に合わせたオーダーメイドジュエリ-を作るのもナイスアイデア!デザインにルース選びまで一緒に参加出来るので、細かなディテールや色合い等を注文出来るのが嬉しいですね!

手持ちの余りパール珠でシンプルな指輪に加工、もしくは帯留めとして新たな伊吹きを与えるのもアリかもしれません。また季節に応じて夏はアクアマリンやブルートパーズで涼しげなかんざしや根付けを、冬はどこか暖かなオパールやガーネットで帯を留めるなど……あなたのアイデア次第で着物を着るのが何倍も楽しくなるはず!オーダーメイドもしくはセミオーダーによって値段も異なるので、気になる方は宝飾品店に直接問い合わせをしてみましょう。

まとめ

和装でも洋装でもその場その場にあったジュエリ-選びが出来る女性には、ついつい目が行ってしまいます。コーディネートが難しいからこそ、着物とのバランス、色合いが相殺してしまわないか等……「着物姿の私」を想像しながら、全体とのまとまりを意識したジュエリ-選びこそが、着物を引き立たせるコツになってくるのです。