古い時代のジュエリー、一昔前のビンテージジュエリーに、魅力を感じる方も少なくないことでしょう。しかし日本でそれらを購入するには、それこそ給与の3ヵ月分では済まない場合も……特にアンティークの世界は、日本での販売価格は世界の平均価格より高く設定されています。だからこそ良質のジュエリーをお手頃価格に購入するには、海外のWebサイトもしくはオークションから直接仕入れるのがベストなんです!今回は欲しかったあのジュエリー達も見つかるかも!?世界にはこんなサイトがあるんだ!目から鱗のジュエリー売買ツールをご紹介したいと思います。

海外オークション

昨今のオークションは冊子を取り寄せる事なく、インターネットを通じて取引出来る時代になってきました。1990~2000年代始めに一世を風靡したドイツのオークション会社ヘンリーズオークションを懐かしむ人も多いのではないでしょうか?オークションは何億もするオールドマスターの絵画だけを扱うだけではありません。それこそ数百ユーロで、ジョージアン、ヴィクトリアン時代のダイヤリングを購入することも可能なんです。落札出来るか否かのギリギリラインの取引が、しばし金銭感覚を狂わせますが、ここではアツイ海外オークションサイトについてご紹介したいと思います。

e bay

まずご紹介するのは全世界に愛される世界最大のネットオークションe bayです。こちらは日本でもお馴染みですね!I phoneからブランド商品、時計に美術品からキッチン用品まで何でもござれ!こちらe bayでも古代ローマのジュエリーから、アールヌーボのジュエリーまで幅広いジュエリーを入札可能です。しかしアンティークの観点からみるとe bayでは数多くの贋作が売買されており、特に知識が浅い方の購入には要注意!日本人にとって一番身近なネットオークションですが、プロフェショナルな意見を仰げず、真贋がつきにくい点がデメリットと言えるでしょう。

ただしe bayにはキャッシュバック保証がある為、万が一の場合は返金も可能です。どんなものでも真贋が分かる鑑識眼があればベストですが、特にシンプルな作りのアンティークジュエリー(バイキングリングや婚約指輪などシンプルなシャンクのもの)は贋作が多いので、入札は慎重に行いましょう!

https://www.ebay.co.uk/

timeline auction

特に古代ローマ、ビザンチンから中世のジュエリーや工芸品などの一品が集まるオークションが、timeline auction。特にアンティークジュエリ-のバイヤーに利用されており、ロンドン現地の会場では手にとって気になる品々を見ることも可能です。このオークションで仕入れたであろうジュエリ-達は、イギリスやフランス、日本などの市場で破格の価格で取引されています。まさにバイヤーの為のオークションと言えるでしょうね。

近代のジュエリ-はあまり扱っていませんが、ジョージアン以前のジュエリ-の質と量は流石です。2016年timeline auctionでジャンヌ・ダルクのシルバーリングが約4800万円で落札され、600年ぶりにフランスへ帰還したことは世界中で話題になりました。良質な古のジュエリ-をバイヤー価格で手に入れたい方は、是非無料登録の後入札に参加することを強くオススメいたします。

https://www.timelineauctions.com/

the salesroom

the salesroom.comは欧州では知名度があるポータルオークションサイトです。世界中で開催される13000を超えるオークションをライブで入札することが可能。日本では正直知られていませんが、陶磁器や懐中時計、絵画にシルバー製品、中古ブランド品など気になる商品をまずはリサーチしてみましょう。ジュエリ-に関しても古代~モダンまで幅広いジュエリーが入札出来るので、コレクターの方だけでなくジュエリー入門者にもオススメです。

ジュエリーに特化したサイトではありませんが、サザビーズ、クリスティーズ、ドロテウムなどの名門オークションハウス意外にも大小様々なオークションを覗けるので、暇つぶしにもピッタリかも!?

https://www.the-saleroom.com/en-gb

海外アンティーク商

多くの贋作ジュエリーがタイやポルトガルで作られ、日本だけでなくロンドン、パリでも本物に混じって売られている現実は無視出来ません。しばしプロのバイヤーでも騙される贋作を素人が見抜くことは困難!その為、なるべく信頼のおけるジュエラー、バイヤーから直接購入することが、偽物を掴まされないポイントになってきます。真贋というものは贋作から学ぶべきとも言いますが、やはり餅は餅屋と言う通りその道のプロからジュエリーを購入したほうが安心してジュエリーの魅力を楽しめるはず!こちらでは直接ディーラーから買いたい!という方向けのサイトをご紹介致します。

Grays Antique Center

ロンドン骨董業界のそれこそ玉座に鎮座していると言っても過言ではない、イギリスを代表するアンティークセンターです。世界的規模で蚤の市やアンティークショップが姿を消す中で、未だに骨董業界を牽引するのは、ディーラーと顧客の信頼関係だけでなく、そのアンティークの質の高さにありました。

決して長い伝統があるわけではありませんが、1977年の設立以来ロンドンウエストエンドのランドマークとして地元住民だけでなく、世界の顧客に愛されてい続けています。ジュエリー以外にもイスラム美術、ガレやドームなどのガラス工芸、ラジオからミリタリーまでありとあらゆるジャンルのディーラーが軒を連ね、その数200を超えているとか!ジュエリー商だけでも70以上のディーラーがおり、それぞれの得意ジャンルに特化した商品群で各ディーラーが差別化を図っています。価格帯は決して安くはありませんが、中にはオンラインで取引をしているディーラーもいるので、まずはGraysのHPから気になるディーラーを探すことから始めましょう。ここでひいきのディーラーを作っておくと、あなたの欲しいあんなジュエリー、こんなジュエリーもきっと探してくれるはず!?

またRowan&Rowanのようなディーラーは日本語での対応も可能なので、英語に自信がない方にもオススメです。(HPあり!)

http://www.graysantiques.com/index.php

http://www.rowanandrowan.com/Publisher/Article.aspx?ID=262453 (Rowan&Rowan)

Etsy

Etsyは手作りのオリジナル商品を制作販売するグローバルサイトです。日本でもminnneやcreemaなどオリジナルアクサセリーを販売するECサイトが登場していますよね?Etsyはまさにそれらと同様に手作りアイテムを出品するサイトです。(オークションではありません!)携帯電話カバーからリングまで様々な手作り商品に混じって出品されているのが、ビンテージ商品です。アメリカやイギリスのアンティークバイヤーが多く、Etsyで出品しているバイヤーはその殆どがe bayでも出品しています。(Etsyではオリジナルと作られてから20年以上経過したビンテージ商品を販売)

2005年設立以降150カ国以上の利用者に愛されるEtsy。ちょっとオシャレで可愛いオリジナル商品だけでなく、意外にもアンティーク、ビンテージジュエリー出品者が多い隠れた穴場的サイトです。

https://www.etsy.com/jp/

selling antiques

2003年に設立されたアンティークバイヤーと顧客をつなぐオンラインマーケットが、selling antiques.co.ukです。アンティークの本場イギリスのバイヤーが持つ商品を、世界中どこにいても検索可能。特にアンティーク家具や工芸品に強い印象がありますが、アンティーク、ビンテージジュエリーもそこそこの在庫量を誇ります。ヴィクトリアン時代~アールデコ、ビンテージ商品が目立ち、100ポンドから購入出来る安価なジュエリーも多く、気軽にアンティークジュエリーの魅力を楽しめます。各ディーラーによって支払い方法は異なりますが、しばしクレジットカード・Paypalでの支払いを拒否!されることもある為、その点だけは注意が必要です。

http://www.sellingantiques.co.uk/

まとめ

海外から購入するということは英語が必須ですし、現物を手にとって見れないなどのデメリットも出てきます。日本の古美術商は「お客様は神様の精神」と日本人向けの強気な値段設定でジワジワ攻めてきますが、海外に目を向けると予算内でも十分手が届くジュエリーがゴロゴロしているものです。

一期一会と言う言葉がありますが、それは人との出会いだけにあらず。素敵なアンティーク、ビンテージジュエリーとの出会いを逃さぬように、コレは!という直感を逃さず大切にしていきましょう。尚、今回紹介したサイトは全て英語サイトですが、どうしても語学に自信がないという方は、個人輸入/オークション代行会社などを利用して参加するのもいいかもしれませんね!