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指先にキラリ。首元にダイヤがひょっこり!どんなシンプルな装いだとしても、さりげなくジュエリ-を身につけられたら……決して高価なジュエリー、宝石じゃなくても、なんだかココロが華やいでしまいます。お洒落を楽しむ!がジュエリーの目的かもしれませんが、今回はまた違った側面からジュエリ-の魅力を紹介したいと思います。あなたはジュエリ-にまつわるこんなお話し、あんな不思議信じますか?

ジュエリ-、宝石には魂が宿るのか?

一般的にジュエリーには不思議な魅力があると言います。ここでは何故ジュエリ-は人の念や思いがこもりやすいかについて考察してみたいと思います。あなたのジュエリ-は幸せな思いで満たされている?それとも……

ジュエリーが不思議な力を持つ理由

私の友人のお爺さんは骨董集めが好きだったそうです。そしてそのお爺さんが亡くなった後、遺族と友人を集め形見分けを行っていた時のこと。戦国武将好きの彼女は迷う事なく一本の刀に魅せられたそう。「そんなもの女の子が手にするもんじゃないよ……」私ならそう思いますが武将ラバーな彼女は、装飾が美しい少し錆びた刀を譲り受けたそう。そしてその後は、夢の中で異国人をバッサバッサ切り裂くようになり、不思議な現象に悩まされるようになったとのこと。

アンティークやヴィンティージ品になると、以前の所有者の念だとか思いが篭ってしまう、とてもよく聞く話しです。これはジュエリ-にも言えることで、特に形を変えずに受け継がれるジュエリーでは、不思議な体験談は後を立ちません。それではここで考えてみましょう、何故古いものに不思議な現象が報告されるのか……

  • ①作者の思いがジュエリーに宿っている。
  • ②自身のジュエリーに対する愛着心が、ジュエリーに伊吹を与える。
  • ③過去の持ち主の念が、世代を経ても消えない。
  • ④宝石が持つパワーが所有者に影響を与える。
  • 推測するとこの4パターンが考えられます。例えば有名画家や有名金細工師は1つの作品をゼロから作り上げるまでに、大変な時間を有し、自らの魂を削りながら作品を仕上げます。特に古い時代の作品には作者の思いが篭った作品も多いことでしょう。

    そして反対に現在、過去に関わらず持ち主の思いが念となり、ジュエリーに宿ってしまうパターン。アンティークに限らず質屋さんで購入した最近作られたジュエリーにも、これらの念が宿っていることも少なくありません。それは決してネガティブ一辺倒という訳ではなく、私達に安らぎを与えてくれたり活力を与えてくれたり様々です。

    また宝石はただ単に輝いているだけではありません。それぞれの誕生石に石言葉があるように、各宝石には不思議な力が宿っています。よくお守りの水晶が粉々に砕けて、持ち主を救ってくれた!と聞きます、これがいい例かもしれません。純潔のダイヤモンドに喘息治癒に効果があるペリドット、シトリンやタイガーアイはお金が貯まる宝石として知られています。私自身これらの宝石による環境の変化等は感じたことがありません。しかし感受性が強い方は、石の持つパワーがココロとリンクし、宝石のオーラを感じとる方もいることでしょう。

    検証!中古のジュエリー購入は避けるべき?

    「中古」と聞いてネガティブな印象を受ける方もいれば、安く購入出来るから!と肯定的に捉える方もいることでしょう。しかし実際ジュエリーを中古で購入することを躊躇う方は少なくありません。例えばパールのネックレスなどはお葬式の際に身につけられることも多く、アンティーク含め中古での購入はよろしくない、と言われることがあります。やはり中古のジュエリーの購入は避けるべきなのでしょうか?

    しかしどんな場合にしても、それぞれのジュエリーが見てきた過去の出来事や思い、それらを全部ひっくるめてジュエリーの魅力と思えば、それはとても素敵なことだと思いませんか?

    中古の結婚指輪や婚約指輪も避けるべきと言いますが、アンティークリングを婚約指輪として贈る方もいる位です。数十年、数百年の間にどんな持ち主の指に嵌まり、そしてどんな愛を紡いできたか、そんな想像を馳せながらそっと指輪を撫でてみる。それは過去から今に続くラブストーリーとして、ジュエリーの価値を高める要素になってくるはず。だからこそ一概に中古のジュエリーだから縁起が悪い!と決め付けるのは、時期相応に思います。偶然に偶然を重ね、縁があって手元に来たジュエリー、あまり神経質にならずにありのままに楽しむことが大切なんです。どうしても気になる場合はお香に潜らせたり、日光/月光浴でジュエリーを浄化させるのもGOODかもしれません。因みに私のお気に入りアンティークリングは語りかけても、勿論何も答えてくれません!それでも私は日々そのアンティークリングと、時空を超えた時間旅行を楽しんでいます。

    面白い!ジュエリーにまつわるこんな伝説!あんな呪い!

    悪い気を浄化してくれるダイヤモンドリング。付けてからどうも体調にプライベートが優れないルビーの指輪。可愛いイルカがモチーフの呪われた指輪……私の身の回りでも、ネットの世界でも、色んな曰くつきジュエリーが聞かれます。でもその根拠は?きっと強い思いや念が、そのような不思議な現象を産むのでしょうか?世界的に有名なものだとホープダイヤが挙げられますが、ここではあまり知られていないいわくつきジュエリーを紹介したいと思います。

    デリーの紫サファイア

    デリーの紫サファイアと呼ばれるジュエリーがあります。インドの寺院にあったと言われるデリーのサファイアですが、セポイの反乱時に将校フェリスによりイギリスにもたらされました。その後は謎の病気に羅漢したり、突然家族が亡くなったりとありがちな不幸の連鎖が始まるのです。

    その後1890年にエドワード・ヘロン・アレンなる人物の手に渡りますが、その後も不幸な出来事は収まりません。困り果てた彼はリージェント運河にポイッとジュエリーを投げ込みますが、数ヶ月後無事に発見されます。最終的には銀行の貸金庫に厳重に保管され、現在はロンドン自然史博物館に収蔵中。勿論呪われたジュエリー、デリーの紫サファイアとして展示されています。

    因みに紫サファイアと名前がついていますが、実際は巨大なアメジストだそうです。ややこしいですね。エドワード氏によると、この厄介なジュエリーには「歴代の持ち主の邪念が宿っている!」と語り展示されるべき次元のものではなく、母なる海こそが呪いを沈める唯一の手段だと結んでいます。

    オルロフ

    「この石に触れるもの全てに、災いを……」

    そんな厄の言葉が込められたダイヤモンドジュエリーがあります。かつては787カラット以上あったと言われるグレートムガールが始まりです。グレートムガールは時代を遡るに連れ、大小のダイヤモンドにカットされ、その中の1つがオルトフだったと言われています。(それでも189.62カラット!)

    ムガール帝国の王子がかの迷惑な言葉を残してからというもの、次々と呪いの連鎖が始まるのです。オルロフという名はロシアのエカテリーナ女帝の愛人であった、オルロフ公爵に由来します。エカテリーナ女帝に愛されたジュエリーオルロフは、ロシア最後の王朝ロマノフ王朝の崩壊の要因になったとも……偶然かそれとも呪いだったのか、それは誰にも分かりません。オルロフのダイヤモンドとしての輝きは色あせませんが、この世の英華というものは一瞬で果ててしまうものなんですね。

    因みにオルロフはインドにある某寺院、女神像の目の部分にはめ込まれていたと言われています。どうもこの手の呪いはインドの寺院経由が多いのが気になるところです。

    コイヌール

    コイヌール、もしやまたダイヤモンド……と思われる方もいるはず!そしてコイヌールもまたまたインドからもたらされた、呪いのダイヤモンドなのでした。現在はイギリス王室コレクションの1つを構成するコイヌールですが、約5000年以上も前に発見され(本当かな?)代々ムガール帝国の王族に受け継がれて行きました。

    コイヌールはイギリス女王だけが身に付けることが出来るダイヤモンドです。それには理由があり、コイヌールが生み出す魔の力は女・子どもには効かないからだそう……コイヌールを愛した男達は略奪の中で悶え死に絶えましたが、現在はエリザベス女王という懐の中で、静かに呪いが解き放たれるのを待っているのでしょうか。

    宝石の女王ダイヤモンドはやはり、その硬度だけでなく呪いの羅漢率も天下一品です。ダイヤモンドの煌きは人のココロを揺さぶりますが、歴史の中ではその屈折率以上にジュエリーが持つサイドストーリーにこそ、面白みが隠されているのです。

    まとめ

    歴史を紐解くと、様々なジュエリーに魔力や呪いといった負の形容が付く場合が多いように見えます。信じる信じないはあなた次第、でもなんだかそんな伝説・伝承が私達の想像力を豊かにしているのでしょう。これらの言い伝えは時代を経るに連れ過大に伝えられ、そして大きな宣伝効果を産む。そう思うと昔の人は、無理やり不幸話しをこじつけたんじゃないかしら?とも思ってしまいますが、あなたはどう思いますか?