ヒップホップアイドルがご機嫌な音楽に身を任せ、不思議なダンスと共にスマイリング。ぎょぎょっとするその理由は、その口元が金の延べ棒を抱え込んだかのような金歯だということ……。
目は口ほどに物を言うという言葉がありますが、実は目以上に歯は社会生活におけるその人物像を知る指標になると言われており、昨今口もとをダイヤモンドやゴールドで飾るティースジュエリーとやらが流行っているそうです。
今回はいつものリング、ネックレスから逸脱した最先端なジュエリーモードシーン、「歯のジュエリー」について解説していきたいと思います。
ティースジュエリーって何？斜め上のファッションが斬新すぎる！
バブリーな90年代に見かけた、あのジュエリーが欧米で流行しています。その名もティースジュエリー、またはティースピアス。ネーミングを聞いてピンと来る方も多いと思いますが、歯に装着するタイプのジュエリーのことを指します。
今回は平成から令和、まるでタイムマシーンで過去を覗きこんでいるような錯覚にも陥る、ジュエリーモードに再上陸したティースジュエリーを今一度ピックアップしてみたいと思います！
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https://www.pinterest.jp/pin/849561917198037713/sent/?invite_code=0bcb876a3e72460a95402ad00403d2ea&sender=599049325342958743&sfo=1親から貰った体に傷をつけるなんて、私がタトゥーとピアスをしているのを親バレした時に浴びせられた言葉。もし私が自慢の歯にパカリとダイヤモンドジュエリーを埋め込んだらどんな反応をするのでしょう、きっとああでもない、こうでもないとブツブツ文句をいうのでしょうね！
前置きはさておき、昨今世界中でティースジュエリーが流行の兆しを見せており、それは多くのセレブの方々が真っ白な歯にティースジュエリーを装着しています。ティースジュエリーとはそのネーミングのままですが歯の表面を飾るジュエリーのことです。
ラッパーやB系の方々が連結された金歯、銀歯のようなものを嵌めている姿は容易に想像できますが、これはティースジュエリーと似て非なる、グリルズというタイプのアクセサリーです。
印象を取ってオーダーメイドで作るグリルズもあれば、通販で購入できる付け外しが簡単なタイプの物まで様々。
しかし最近モードとなっているのは、グリルズではなく歯に接着または小さな穴を開けて埋め込むタイプのものを指します。日本では前者の貼り付けタイプのティースジュエリーが主流ですが、海外では本格的なエクスクルージブジェムをドリルで埋め込んだ本格的ティースジュエリーも人気を博しているそうです。
あなたはスワロフスキー派？それとも天然宝石派？
https://www.pinterest.jp/pin/351912461120268/sent/?invite_code=01d900e905b94c2489ce04dc143652d3&sender=599049325342958743&sfo=1どこの歯にどれだけのカラット、カラーのものをセットするかにもよりますが、ティースジュエリーは女性だけでなく男性のファッションツールにもなっているのです。武骨な笑顔に見え隠れするダイヤモンドの輝き、それはそれで男気溢れた魅力としてうっとりしてしまう女性も多いことでしょう。
さてティースジュエリーは主にキュービックジルコニアやスワロフスキークリスタルが利用されますが、その理由として挙げられるのがまずコスト面。天然宝石を利用するのと異なり、その費用を各段に抑えられるのは嬉しい限り。
また特別な接合剤で歯の表面に接着させることができる為、シンプルかつペインレスで施術に臨むことが可能です。通常数日～半年程度ジュエリーをキープすることができますが、その目的用途に合わせて接着の強度を変更できるので、お目当てのパーティー当日のみ！、またはヴァケーションの間のみ楽しみたいという方も安心して楽しめます。
ただしダイヤモンドなどの天然石をティースジュエリーとして利用する場合は、その定着率を高める為、歯に微細の穴を開けてそこに石留め作業の如く宝石をセットする手順でセットすることもあります。
歯の健康状態、どの程度ティースジュエリーを維持したいのか、そしてどの素材を使用するのかで、その手順は異なりますが、一番大切なことはいかに症例数が豊富なクリニックで施術を行えるかであることは言うまでもありません。
セレブはカスタムメイドのティースジュエリーの虜に……
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クリスタルホワイトに輝く歯をこれ見よがしにインスタにアップする彼女たちも、やっぱりティースジュエリーをバッチリ決め込んでいます。ちょっとしたダイヤモンドの輝きを見せる者もいれば、某ブランドのロゴマークに＄マークのゴールドで前歯を飾る者も少なくありません。
彼女たちの歯に輝くティースジュエリーは、自分らしさ、好みにスタイル、それらを追求したカスタムメイドの物が多く、やはりレッドカーペットをモデル歩きする彼女たちの唯一無二の自己表現には完敗です。
ただカスタムメイドのジュエリーは意外にもジュエリー工房等で加工可能なところもあり、シンプルなファセットクリスタル、またはペット、音符、ハートにドクロなど様々なモチーフをオーダーメイドで作成することもできます。
口元にもジュエリーを！導入クリニック、価格帯からその注意点まで
確かにインスタ映えしますし、セレブの方々の口元を見ると、「やっぱり素敵……。」と、うっとりしてしまいます。しかし美しい歯に何百万もつぎ込む欧米人と、決して歯に神経質な人種とは言えない日本人では、美的感覚やそのシックリ度は違うはず。
それでもやっぱりカワイイからティースジュエリーを付けてみたい、と思う方もいると思います。ここでは日本人がティースジュエリーを楽しむ為の注意点からクリニック選びまでを解説していきたいと思います。
https://www.pinterest.jp/pin/431993789249336268/どこの歯科でお値段はどれくらい？またセルフでもできるの？
残念ながら日本の歯科医院でティースジュエリーの施術を行っているところはごく一部。普通の一般歯科、矯正を専門とするような歯科クリニックではなく、いわゆる審美面を第一優先としている審美歯科の看板を掲げているクリニック、または美容系のクリニック等の一部でしかティースジュエリーは行われていません。
気になるその値段は数千円で1ピース、追加で楽しみたい場合は、個数に合わせた追加料金を支払う形態のところが多いようです。基本的にクリスタルガラスを１～2粒程度であれば、診察台を含めて１万円でお釣りがくるところがほとんどなので、気になる方はぜひ問い合わせをしてみてはいかがでしょうか？
ただしダイヤモンドやサファイヤ、ルビー、エメラルドなどの天然宝石を利用する場合は、その費用は数万円程度までかさむのでその点は注意してくださいね！
なお審美歯科クリニックでホワイトニングや矯正治療を同時進行で行い、歯のトータルコーデを行うのもいいかもしれませんね！
最後に素材によりますが通販等で購入できるティースジュエリーピースを見かけますが、その接着作業は基本歯科医院で行わなければなりません。
ティースジュエリーの衛生問題に注意喚起！？
基本的にティースジュエリーは人体に無害な接合剤を使用するので、大きな健康被害は少ないと言えます。歯の表面のみに接着するタイプであれば、歯の衛生管理にも大きな支障を与えることはありません。
また運悪く呑み込んでしまった場合も通常は便として排出されるので、そこまで過度な心配をする必要もないでしょう。
ただしレーザーやドリルで穴を開けるタイプのティースジュエリーは、エナメル質を部分的にではあるものの削り取ることを意味するので、そこから予期せぬ虫歯に発展するケースや思った以上に深いホールに失望してしまった、という声はよく聞きます。
その為特に天然石をティースジュエリーとして歯に埋め込む場合は、万が一のリスクがあることを覚悟してから施術に臨みましょう。また韓国やトルコなど格安で美容治療が行える国では、言葉や衛星の面でもいくら魅惑的な値段でも気軽に歯に穴を開けることは推奨できない、ということを最後に付け加えておきたいと思います。
まとめ
歯にジュエリーを付けるという斜め上にあるお洒落は、保守的な日本ではあまり受けないかもしれません。欧米のセレブリティーにティースジュエリーが愛されるその理由は、その奇抜なアイデアと自己主張の強さ、そしてSNS映えバッチリの存在感！
ジュエリーは帽子飾りにバックルから魔除けに始まり、ネックレス、リングにピアスなどその活躍の場を広げてきました。歯に装着するジュエリーも90年代から見られましたが、昨今は日本でも少ないながらも対応クリニックが増えているので、就労環境、そして口腔環境がティースジュエリーに耐えうる状況であるならば、唯一無二のお洒落を歯で楽しむのも面白いかもしれませんね。
定番のスワロフスキークリスタルだけではなく天然石、オーダーメイドジュエリーを装着することもできるので、気になる方は症例数の多いティースジュエリー慣れしたクリニックで施術を受けることを強くオススメいたします。
