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モーニングジュエリー

オージュ藤沢店

Morningじゃない!Mourning ジュエリーって知ってる? 2017年12月11日

故人を敬う気持ちが希薄になっている昨今だからこそ、身に染みるジュエリーがあります。一度は聞いたことがあるかもしれません、そうMourning Jewelryと呼ばれるジュエリーのことです。

朝のジュエリーと勘違いしてしまう方も多いかもしれませんが、決して朝用のジュエリーではありません。今回ご紹介するモーニングジュエリーのMourningとは、喪中、喪服などの意味がある、死者の魂を沈める意味で用いられるジュエリーのことを指すのです。

モーニングジュエリーの歴史とヴィクトリア女王

華々しく着飾る為のジュエリーに慣れ親しんだ私達にとっては、喪に服する為に身に付けるモーニングジュエリーは抵抗があるかもしれません。

キラキラと輝く固有の宝石達の存在感、眩いばかりのゴールドの揺めきに魅了されてしまいますが、人を愛しそして慎ましやかに思い出と共に楽しむジュエリー。それがモーニングジュエリーの愛で方なのです。

「死を想え」から始まったモーニングジュエリー

「Memento Mori」、私が好きな言葉の一つです。どんな栄華に満ちた人生を送っていても、「死」というものは待ってくれない、まさに「死を想え」これがモーニングジュエリーの始まりでした。

中世から1800年代まで骸骨がモチーフのいわゆるメメントモリジュエリーが、多く作られました。愛する伴侶や家族を亡くしたものが、小さなリングに骸骨を彫刻したり、内側に故人の名前や没年を刻み思い出として、その指に嵌めたのが始まりです。

これらの死者を悼むジュエリーは骸骨モチーフのものから、エナメルや水彩でシダレヤナギ、骨壷やお墓を描いたり、はたまた遺髪で編みこんだリングやブレスレットも多く作られました。上手にその遺髪をロッククリスタルやダイヤモンドの蓋で閉じ込めたリング、はたまたシードパールで周りを囲んだミニアチュールの肖像画を作らす者も少なくありませんでした。

それぞれが故人に思う気持ち、愛の深さは異なりますが、その時代時代の死生観を芸術の中に埋め込んだのが、メメントモリでありそしてモーニングジュエリーの始まりだったのです。

参考リンク http://www.langantiques.com/university/Rings:_Ancient_to_Neoclassical#mediaviewer/File:Memento_Mori_Ring.jpg

ヴィクトリア女王が生んだジェットジェリーとは?

ブラックエナメルでクールに骸骨が描かれたシンプルなバンド、乳歯を台座にはめ込んだ豪奢なゴールドリング……これちょっと、気持ち悪いよね、と言わんばかりのモーニングジュエリーですが、特にコレクターが多い分野としても知られています。

モーニングジュエリーが流行したのは、19世紀半ばのイギリス。ヴィクトリア女王の夫であるアルバート大公が1861年に崩御して以来、ヴィクトリア王女は一切のゴージャス、モードから身を引き、長い長い喪服期間に突入するのです。周りの家臣にも喪服着用を義務付ける徹底ぶりで、彼女が身に付けるジュエリーは漆黒の黒いのジェットでした。

ジェットとは19世紀イギリスを代表する幻の宝石とも呼ばれた、ジュラ紀の流木の化石のことです。ジェット自体は紀元前の時代から魔除けなどに使われおり、故人の追悼だけでなく、霊的エナジーを持つ宝石として珍重されていました。

約8年間という喪中期間の間に装身具として身につけられたジェットは、当時のヨーロッパで人気を博し、特に貴族の女性達には必須のファッションアイテムでした。

オニキスと見た目が似ていますが、ジェットは有機物の化石であり、非常に柔らかな光沢を持つ独特の質感が特徴と言えるでしょう。

因みに19世紀フランスでもジェットは大変な人気を博しますが、フレンチジェットと呼ばれるジュエリーは、フランス産のジェットではなく、黒いガラスのことを指すのでお間違いなく。

参考リンク http://leslieinvancan.blogspot.com.es/2016/09/j-is-for-jet.html

センチメンタルジュエリーとモーニングジュエリー

モーニングジュエリーと似たタイプのジュエリーで、センチメンタルジュエリーというものがあります。ロマン主義の骨頂として印象付けられるセンチメンタルジュエリーは、その名の如く愛や好意、死者への思いをジュエリーに込めたものです。

件の遺髪を使ったジュエリーもセンチメンタルジュエリーの1つと言えますが、特に有名なのは”REGARD”と”DEAREST”の2種のジュエリーでしょう。”REGARD”は、ルビー、エメラルド、ガーネット、アメジスト、ルビー、ダイヤモンドの頭文字で、意中の相手を思って作られました。また”DEAREST”も同じく、ダイヤモンド、エメラルド、アメジスト、ルビー、エメラルド、サファイヤにトパーズを使い最愛の人物を思って作られたジュエリーです。

他にも勿忘草やスネークをモチーフにしたジュエリーも人気で、当時のイギリスのスノッブな文化の中で、1つの慣例として身につけられていきました。スネークジュエリーは途切れない愛を示し、ヴィクトリア女王が初の議会で身につけたことで、またしても爆発的人気を呼ぶのでした。

また珍しいところで、愛する者の目を描いたペンダントトップなども見られます。「目は心の窓」とも言いますが、思い出を共有するというよりも、なんだか全ての悪行を見透かされそうで私はちょっと怖いですね!

参考リンク http://www.vam.ac.uk/content/exhibitions/exhibition-pearls/about-the-exhibition/

日本の皇室にも愛されるジェット

世界に誇る日本の皇室。イギリス王室と何かと比較される機会も多いですが、実は日本の皇室の方々もちゃっかり、きっかりと、ジェットをモーニングジュエリーとして身につけているのは、なかなか知られていない事実です。

皇室メンバーがジェットを身に付ける訳

皇室の方々が御舟入りする際、その胸元をよーく見てみると……何やら黒っぽいジュエリーの鈍い輝きが。そうこれはオニキスでも真珠でもなくて、今回の主人公ジェットなのです。

日本では黒玉とも呼ばれていますが、そもそもジェット自体が日本であまり知られていないので、黒玉と言われてもピンときませんね……

皇室の方々は喪に服する時に着用する装身具は、ジェットで統一されていますが、それがイギリスのヴィクトリア女王に習ったものなのかは謎です。モーニングジュエリーとして長い歴史があるジェットが皇室の方々に愛用されているのは事実なのですが、実は当のイギリス王室はジェットではなく真珠を愛用しています。

言いだしっぺのイギリスが何故ジェットを身につけず、真珠に乗り換えたかというと、これまた推測ですが現代のモードに合わせたものなのでしょう。確かに真珠は涙の宝石として知られていますが……

2000年以上の歴史を誇り、世界で唯一男系を維持している日本と、男女に限らず長子先継に王位継承法を改正したフットワークの軽い国イギリス。やはりモーニングジュエリーも、その伝統の重みという比重は異なるようです。

1つは欲しい!モーニングジュエリーを購入しよう

喪に服する時のジュエリーは黒真珠だけじゃない!という訳で、ここでは1家に1つではありませんが、モーニングジュエリー購入を検討してみてはいかがでしょうか?

あなたは安価なモダン物?それともアンティークで決める?

日本の皇室メンバーが愛用していること、そして値段が黒真珠に比べて経済的であることもあり、ジェットのジュエリーを購入する方は少なくないようです。

モダンのジェットネックレス、ピアスもしくはイヤリングのセットで1万円弱で購入出来ることもあり、お財布の中身を気にせずして購入は可能になります。最近はロシアやスペイン、中国などで現代もののピンキリのキリなジェットが筍のように現れてきていますが、質はともかく理論上は本物です。

また長い歳月を掛けて化石化したアンティークもののジェットは、その艶そしてデザインはもはや眉唾物であることは言うまでもありません。大ぶりでやはり西洋人の体つきにピッタリなジェットが多いので、小ぶりでモダンなデザインのものを見つけたら、迷うことなく購入することをオススメいたします。価格帯は一概に言えませんが10万弱~30万程度のものが多いでしょう。

因みに約200年前にプロイセンで作られたベルリンアイアンと呼ばれる鉄製ジュエリーも、モーニングジュエリーとして使われたことがありますが、最近は殆ど見かけません。

モーニングジュエリー専門店を覗いてみよう

愛する者を失ったその痛みは、きっと多かれ少なかれ皆同じはず。そんな時モーニングジュエリーというアート作品が、私達の心の穴を埋めてくれる場合だってあるのです。

アンティークモーニングジュエリーのコレクターが、数百年前から途切れない愛そのものを感じるように、今失った命をこれから永遠に繋ぎ留めることが出来る不思議。

今回はオーダーメイドでモーニングジュエリーを制作してくれるジュエラー「絆屋」さんをご紹介致します。昨今遺骨などで人工ダイヤモンドを作ることが流行していますが、ちょっと値段を二度見、いや三度見してしまう驚きのプライス。

しかし「絆屋」さんのオーダーメイドモーニングジュエリーは清水の舞台から飛び降りることなく、あなただけの思い出のジュエリーを制作してくれます。遺髪を封入したシンプルなペンダント、お骨を埋封したリング、はたまたお手持ちのジュエリーとお骨のオブジェで新たな伊吹きを吹き込んであげることだって可能です。故人や愛するペットとの思い出を、現代の技術とあなたのアイデアで、モーニングジュエリーを作成する。

去りし者との永遠の別れを、永遠の愛に変換してしまう、それがモーニングジュエリーの魅力なのかもしれませんね!気になる方は、是非HPをチェックしてみてください。

参考リンク http://kizunaya.jp/kizuna/style

まとめ

今回はちょっとだけ重たいテーマのモーニングジュエリーについて、お話してみました。華やかで煌びやかなイメージのジュエリーからは、遺髪や化石が主題のモーニングジュエリーは一種独特なものかもしれません。

しかし人間がなくしてはならない本質や、死者を悼むその気持ちが溢れているモーニングジュエリーって、見方を変えたらこの世で一番美しいジュエリーになると思いませんか?

あなたもこれを機にモーニングジュエリーのふか~い世界に、足を踏み入れてみてはいかがでしょう?きっと底なし沼のように、モーニングジュエリーの魅力から抜け出せなくなるはずです!

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